在間秀和

観天望気

「観天望気」ということばがあります。
 随分昔、40年程前になるでしょうか……。山が好きで、よく山歩きをしていた青年のころ読んだ本に『山の気象と観天望気』という本がありました。今では色も変わったその本がまだ本棚に並んでいます。「昭和49年7月1日発行」で「日本登山学校編 株式会社日本文芸社発行」となっています。
 この本のタイトルとなっている「観天望気」ということばを耳にすることはあまりありません。その本では、「大空を見わたして、空の色、風の流れ、遠くの山の霞みぐあい、空に浮かぶ雲の形や動きなどを観察して、これから少し先の天気変化を予想すること」と説明されています。広辞苑第6版では「空の状況を観察して、天気を予測すること。雲形、雲の動き、風、太陽や月の見え方などから経験的に予想する」と書かれています。何故か昔からこのことばが頭に残っていました。
 このたび、柄にもなくホームページを立ち上げました。そこに別にテーマもこだわらずに思いつくままを書いて見ようという気になり、そのコーナーを「観天望気」と名付けることにしました。それほど深い意味があるわけではありません。空を見上げてふと頭に浮かんだことをとりとめもなく残しておこう、という程度のものです。どこまで続くかわかりませんが……。

2016年2月4日

 

ツンドク

 この冬を迎える前の気象の長期予報では“暖冬”で、確かに予報は見事当たったと思いました。2016年に年が改まったとたんに「今は冬ですよ!」とでもいうような寒波到来。自然も帳尻を合わせるのでしょうか? 
 電車に乗れば、ほとんどの人がスマホとにらめっこ。一つの社会現象ですが、「私はそんなことしない!」と意地を張った積もりが、暫くすると同じことをしている自分を発見したりします。……ということもあり最近は電車に乗るときは努めて読書に心がけます。おかげでこれまでの「ツンドク」で貯まった本を読む好機を得ています。最近読んだ興味深い本では、松本健一「『孟子』の革命思想と日本―天皇家にはなぜ姓がないのか」とか、川崎修「ハンナ・アレント」などですが、また読後感でも残すことができれば…と思っています。
 またこれも深刻な社会現象ですが、日本の雇用の在り方の問題です。「何になる?子供の答えは“正社員”」「クレームも『社員じゃわからん、パート出せ!』」何年か前の「サラリーマン川柳」の傑作ですが、この現象、ますます深刻さを増しているように思います。「同一労働同一賃金」…かけ声だけでは改まらないように思うのですが……。
 ……とあれこれ頭をよぎります。
 20年来韓国の被爆者問題に取り組んで来ていることもあり、昨年末の「従軍慰安婦問題」についての「日韓合意」についてはどうしてもひとこと言っておきたい気持ちになりました。ご批判をいただければ、と思います。

 

「従軍慰安婦」問題についての「日韓の政府間の合意」をどう見るか?

目次
1 年末ぎりぎりの「合意」
2 14年間にわたる日韓協議
3 日韓協定による「合意」の意味は?
4 個人の請求権も放棄されたのか?
5 河野談話の意味
6 戦後70年・日韓条約50年目の節目に
7 2015年12月29日の「合意」をどう見るか?
8 本当に「解決」したのか?
PDFファイルでご覧ください。